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リハビリテーション・ケア合同研究大会 茨城2016 リハビリデイサービス木津川(中島文音)

演題名『機能訓練重視の通所介護における活動量向上エクササイズの試み 』

株式会社ルピナス リハビリデイサービスルピナス木津川 中島文音 田中仁
キーワード 通所介護 活動量向上エクササイズ 運動強度

【目的】 当通所介護事業所では要介護者の身体活動に着目し、活動量向上エクササイズ(活動向上EX)を実践してきた。そこで今回、若干の知見とともにその実際を報告する。

【方法】 主な対象となる活動向上EXとは、理学療法士により対象者毎に作成された動作を用いての運動プログラムであり、通常の個別リハビリに加えて実施している。動作毎に最終目標とする動作方法を設定し、対象者個々の動作レベルに応じた実施可能な動作方法より開始するエクササイズ(以下EX)である。EX中は関係スタッフ全員が活動量計(TANITA製カロリズムSMART)を用いて運動強度(METs)の測定を行っている。今回報告の対象者は当施設利用者22名である。対象者について、起立、室内歩行において、本年1月~6月の間のEXにおける活動量の変化を指標としその効果を検証した。検証にあたってはT検定を用いて、優位水準は5%とした。

【成績】 活動量は、各対象者のEX毎の運動強度(METs)に基づいて、通所1日の活動向上EXの総活動量(Ex)の1ヶ月目は、平均0.36±0.166ヶ月目は、0.40±0.18T検定の結果有意差がみられた。室内歩行は、平均値は向上したが、有意差はみられなかった。起立も同様であった。

【結論】 総活動量において、有意差がみられたことは、半年間における活動量向上EXの効果があったと考える。室内歩行、起立動作は、向上の傾向がみられたため、今後データーを重ねて、分析を続けたいと考える。