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リハビリテーション・ケア合同研究大会 広島2023に演者として参加しました

リハビリテーション・ケア合同研究大会 広島2023に演者として参加しました

 

▼研究大会チラシ

▼発表抄録

○演題名
COVID-19による隔離期間が身体機能に及ぼす影響とその対策の重要性を再確認した症例

 

【目的】
本症例を通して、リハビリ介入休止となった際の対策を検討する必要性を感じたため報告する。

 

【症例提示】
施設入所中の80代女性。脳梗塞後遺症や先天的な脚長差はあるものの、施設内は杖歩行可能で排泄動作は自立していた。自室内を杖歩行で移動中に転倒し左大腿骨骨幹部骨折を受傷。入院中COVID-19に罹患しリハビリ介入が12日間休止後退院となり、訪問リハビリ開始。その影響で体幹・両下肢の拘縮が出現し動作能力の低下を引き起こした。

 

【評価】
退院時
ROM:体幹屈曲10°、左股関節屈曲20°右膝関節伸展-10°
移乗動作は中等度介助を要し、排泄はオムツ対応となりFIMは65点。

現在
ROM:体幹屈曲20°左股関節屈曲45°右膝関節伸展-5°
日中車椅子での離床とトイレでの排泄が可能となり、FIMは90点。
修正Borgスケール(移乗動作):3から2へ向上

 

【結果】
退院後から週2回の訪問で日中離床と自室トイレでの排泄を目標に介入した。3ヶ月間の介入で体幹及び両下肢のROM改善が認められた。併行して施設スタッフに介助方法の指導を行うことで日中離床が可能となった。

 

【結論】
COVID-19は未知の感染症であったため感染対策が最優先とされた。しかし、3か月間の訪問リハビリで上記の様にADLの改善が認められたことから、安静臥床の弊害を考慮すると他職種との連携を図ることで、ADLの著明な低下は防止できると考える。

 

リハビリ訪問看護ステーションルピナス忠岡
演者 假屋幸志 多田大樹 池辺晃子 森善哉 田中仁